【おとなのバックパック】インド・バラナシの旅 ④ガンジス川の神秘的な日の出と沐浴

朝・昼・夜と時間帯によって表情を変えるガンジス川ですが、私の一番のおすすめは早朝のガンジス川です。
毎朝、日が昇るのとともに、地元の人たちや巡礼者の人たちがガンジス川で沐浴をする、ということを聞き、私たちも早朝のガンジス川を見に行ってみることにしました。

船着き場に着いたのは6時ごろ。日の出まではまだ少し時間がありますが、あたりが少しずつ明るくなってきています。

早速、モーターボートに乗って、多くの人が沐浴を行う中心部まで向かいます。
ただし、モーターボートで行けるのは途中までらしく、途中から手漕ぎのボートに乗り換える必要があるそうです。

ここで一旦川岸にモーターボートを寄せて、手漕ぎのボートに乗り換えます。

日の出はまだですが、沐浴を始めている人もチラホラ。

ここからは手漕ぎボートなので、川の流れや、鳥の声など、自然の音を聞きながらゆっくりと進んでいきます。
すごい静寂です。
周りにもボートがいくつも出ています。昨晩のプージャほどではないですが、この早朝の沐浴を見学しにくる観光客も多く、いくつもの手漕ぎボートが中心部へ向かっていきます。

まもなく、太陽が見えてきそうです。

奥の方に太陽が姿を現してきました。

幻想的な日の出です。


太陽の優しい赤が、空と水面を染めて、非常にきれいで神秘的な光景です。

その太陽を拝みながら、沐浴が始まります。



どんどん人がガート(沐浴場)に集まり、沐浴をする人が増えていきます。
地元の人と巡礼者、どのくらいの比率なのかは分かりませんが、こうやって毎日、来る日も来る日も、日の出とともにガンジス川から太陽を拝み、沐浴をする姿、なんて信心深いんだろう。
まさに、聖地と言われるにふさわしい光景です。

沐浴をしているそばで、火葬も行われています。
ヒンドゥー教では、輪廻転生の考えのもと、聖地であるここガンジス川のほとりで火葬をし、遺灰をガンジス川に流す、ということが死者への最大の敬意だそうです。
さらにボートで進むと、学校の生徒らしき子供たちが集団でお祈りをしています。
ここ聖地に生まれ育ち、小さい頃から毎日日の出とともにお祈りをし、沐浴をし、そして年を取って生涯を終えれば、この川のほとりで焼かれ、遺灰が流されます。
ガンジス川は、彼らの生活、というよりは人生とともにある川なんだ、ということを感じることができました。

と思えば、川で髪を洗う人、洗濯をする人なんかも現れてきます。
もう、彼らの一部なんですね、ガンジスは。

ボートを横付けして、物を売りにくる人もいます。


何ともゆっくりした、神秘的な時間でした。
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