
パラタとは、インドの揚げパンのようなもので、インドではチャパティと同じように日常的に家庭で食べる主食です。
過去にパラタの作り方とチャパティの作り方をそれぞれご紹介していますので、ご覧になってみてください。
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今回のパルおばさんのインド料理教室では、「アルパラタ」「ゴビパラタ」「パニールパラタ」という3種類のパラタの作り方をご紹介します。
前回ご紹介したパラタは、いわゆるプレーンパラタでしたが、今回の3種類のパラタはパンの中に具が入っているものです。全てインドでは国民的に人気のパラタです。
「アルパラタ」は、ジャガイモのパラタです。ヒンディー語で「アル」はジャガイモを意味します。以前にもジャガイモを使った「アルゴビ」や「アルマタル」という料理をご紹介しましたね。
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「ゴビパラタ」は、カリフラワーのパラタです。ヒンディー語で「ゴビ」はカリフラワーの意味です。上のリンクの「アルゴビ」はジャガイモとカリフラワーの両方を使っているのでアルゴビと呼ばれます。
「パニールパラタ」は、その名の通り、パニールを使ったパラタです。パニールとは、インドのカッテージチーズで、日本で言うところのモッツァレラチーズに食感や味は近いです。
では、「アルパラタ」「ゴビパラタ」「パニールパラタ」の作り方を3つ一挙に、動画とブログでご紹介します。
動画の中では、パラタがインド人がサンデーブランチに好んで食べるものであること、インド人の休日の過ごし方、パルおばさんの休日の過ごし方なども、パルおばさんが面白おかしく語ってくれています。
また、「アルパラタ」を作る方法の1つが、「ゴビパラタ」「パニールパラタ」を作る時にはやめておいた方がいい理由など、いろいろなコツを語ってくれています。
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アルパラタ/ゴビパラタ/パニールパラタの作り方
1. まず、材料を準備する

まず、野菜です。
- ジャガイモは5つほど用意しています。インドのジャガイモは小さいので、日本のジャガイモであれば、2つか3つあれば十分だと思います。あとで潰しますので、事前に茹でておいてください。
- 玉ねぎは2つほど、みじん切りにしておきます。
- 写真左下のものは、コリアンダーを細かく切ったものです。
- 写真右下のものは、グリーンチリを細かく切ったものです。

これは、カリフラワーを細かく擦ったもの(削ったもの)です。事前に茹でたりはせずに、このまま使います。

これは、パニールを細く擦ったものです。
カリフラワーもパニールも、摩り下ろし器みたいなものを使うと簡単にできます。大根おろしのように細かくなく、粗くて全然大丈夫です。
パニールが無い方は、モッツァレラ等でも代用できると思いますが、パニールで作りたい方は、下記よりお買い求めいただくこともできます。

パラタの生地は、全粒粉か小麦粉をこねて作ります。今回、パルおばさんは小麦粉を使っています。
詳しい作り方は、以前のパラタの作り方とチャパティの作り方でご紹介していますので、そちらをご参照ください。
2. タネ(具)を作る
ここからは、パラタの種類別に説明していきます。
アルパラタ

まずは、事前に茹でておいたジャガイモを潰します。フォークなどを使うと潰しやすいです。

ここに、下記のスパイスを加えます。
- 塩:少々
- アムチュールパウダー:少々
- チリパウダー:少々
- ジーラパウダー(クミンパウダー):半サジ
スパイスがお手元にない方は、下記よりどうぞ。
アムチュールパウダー↓
チリパウダー↓
ジーラパウダー(クミンパウダー)↓

次に、コリアンダーと玉ねぎを1つかみずつ、それとグリーンチリを少々加えます。

これをよく混ぜます。
これで、アルパラタのタネ(具)は出来上がりです。
パニールパラタ
次に、パニールパラタの具を作ります。
ゴビパラタは、最後にします。理由は、後ほど説明します。

パニールは水分を含んでいますので、アルパラタのようにそのまま使うわけにはいきません。パニールをそのままパラタの生地に包むと、水分が出てきて、パラタの生地が破れてしまったりするからです。そのため、パニールは炒めて水分を飛ばしてから使います。
まず、上の写真のように、フライパンに油を敷いて、玉ねぎとグリーンチリを炒めます。

玉ねぎとグリーンチリを少し炒めたら、パニールを追加して、一緒に炒めます。
焼きチーズみたいな甘いいい香りがしてきます。

ここに、下記のスパイスを加えます。
- 塩:少々
- アムチュールパウダー:少々
- チリパウダー:少々
- ジーラパウダー(クミンパウダー):半サジ
そして、コリアンダーも加えて、また炒めます。


しばらく炒めていると、パニールがパラパラになってきて、スクランブルエッグのようになってきます。
これ、パンの上とかに乗せて食べたら絶対美味しいやつですね。

これで、パニールパラタのタネ(具)の出来上がりです。
ゴビパラタ
ゴビパラタの具を最後にした理由は、カリフラワーは塩を振ると水分が出てくるからなんだそうです。スパイスと一緒に塩をかけますが、そうするとカリフラワーから水分が出てきます。その水分のせいで、パラタの生地が破れてしまったりするので、ゴビパラタの具を準備するのは、パラタの生地の準備(後述)が終わって、今からすぐに生地で包んで焼ける、という状況になってから行ってください。

冒頭にもお見せしましたが、これがカリフラワーを細かく擦り落としたものです。火は通していません。

ここに、下記のスパイスを加えます。
- 塩:少々
- アムチュールパウダー:少々
- チリパウダー:少々
- ジーラパウダー(クミンパウダー):少々
そして、玉ねぎ、コリアンダー、グリーンチリを加えます。
さらに、アジュワイン(アジョワン)というスパイスをひとつまみ加えます。アジュワインは、インドでは様々な料理に使われるスパイスなのですが、お腹が張っている時、お腹にガスが溜まっている時などに、このアジュワインを食べると、すぐに良くなるんだそうです。そのまま水で飲んでもいいんだそうです。まさに東洋医学ですね。やはりインドのスパイスって奥が深くて、面白い!

アジュワイン(アジョワン)はこんなスパイスです。
下記からお買い求めもいただけます。

これをよく混ぜます。
これで、ゴビパラタのタネ(具)の出来上がりです。
しつこいようですが、ゴビパラタの具は、塩を振ったら水分が出てきますので、作り終えたらすぐにパラタの生地で包んで焼くようにしてくださいね。上記の一連の流れも、動画を見ていただけると分かるように、パルおばさんは一番最後の最後に塩を加えていました。
3. パラタの生地を作って、具を入れる

少しずつちぎって、麺棒で伸ばしていきます。
小麦粉をまぶしながら行うと、くっつかずに済みます。

このくらいの薄さ・大きさになるまで伸ばします。
ここでパルおばさんからのポイントがあります。アルパラタの作り方(具を生地に入れるやり方)は2通りあるわよ、と。
まず1つ目のやり方は、上級者用のやり方だそうです。

こうやって、ジャガイモの具をパラタの生地に乗せて、

端から折り曲げて、包んでいきます。小籠包を作るみたいなイメージですね。

こんな感じです。巾着袋みたいになりました。
これを手で優しく押しながら平らにしていって、そのあと麺棒で優しく伸ばしていきます。あまり強くやり過ぎると、生地が破れて具が出てきてしまいます。
2つ目のやり方は、パラタの生地を2枚使ってサンドイッチ的に具を挟み、端をくっつけるやり方です。こちらの方が簡単だから初めて作る人にはオススメだとのことです。

まず、パラタの生地を2枚用意して、1枚に具を乗せます。

そして、その上からもう1枚の生地をかぶせます。

そしてこんな風に、端を指でくっつけていきます。ちゃんとくっつけないと、あとで具が出てきてしまうので注意が必要です。

こんな感じになりました。
1つ目の方法ができるのはアルパラタだけなんだそうです。ゴビパラタとパニールパラタは水分があるので、1つ目の方法でやると水分が出てきてしまい、うまくいかないことが多いとのこと。
なので、はじめての方は、まずは2つ目の方法で、アルパラタ・ゴビパラタ・パニールパラタ全てやってみることをおすすめします。
4. パラタを焼く
では、ついに焼いていきます。

フライパンに油は敷かなくていいですが、パラタは表面に油を塗りながら焼くので、器に油を用意して、スプーンで油を塗る準備をしておいてください。

それでは焼いていきます。
スプーンで表面に油を塗りながら、そして、ひっくり返しながら両面とも同じように焼いていきます。

両面ともこのくらい焦げ目がついてきたらOKです。

焼きあがったら、キッチンペーパーの上に置いておきましょう。

ゴビパラタだけは、カリフラワーにまだ火を通していないので、少し長めに焼くようにしてください。
でも、ゴビパラタは、カリフラワーから水分が出てくることが心配。なので、1枚ずつ焼いていると時間がかかってしまうので、パルおばさんはフライパンを2つ同時に使って焼いていました。

いい感じに焼き上がってます!!

これで、アルパラタ、ゴビパラタ、パニールパラタの出来上がりです!!
表面に油を塗りながら焼いているので、表面はこんがりサクサク!
中は具材の美味しさとスパイスの辛味。
正直、止まらないくらいの美味しさでした!!
食べ方としては、お皿の上にパラタを1枚置いて、その上にバターを乗せる。そして、パラタをちょっとずつちぎって、バターにちょんちょんとつけながら食べるのがいいんだそうです。また、ちょっとずつちぎって、ヨーグルトやチャツネやピクルスなどにディップしながら食べるのも通なんだそうです。
皆さんも是非、おうちでお試しくださいね!!
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